今回は、株式会社輝っかけ 代表取締役社長・増田篤紀様にお話しを伺いました。主な事業内容は高校野球に特化したメンタルトレーニングプログラム事業です。高校球児にメンタルトレーニングを通して、練習に取り組むメンタル面の前向きな変化を生み出し、試合における力の発揮を引き出すサポートをしています。その他、人が輝くチーム作りという企業向けの研修も行っています。会社名には「人が輝くきっかけをつくる」という想いが込められています。
起業のきっかけは新型コロナウィルス
私が起業したきっかけは新型コロナウィルスでした。私はホテル事業の事業責任者をしておりました。ターゲットを訪日観光客にしていたため、観光が制限されて以降はホテルの収益は急激に落ち込み、事業の存続の危機になりました。仲間を鼓舞し率先して対策をしておりましたが、経営陣の入れ替えやホテルの休館、メンバーの休業などを経験していく中で心が疲弊してしまい、「もう限界だ、一旦休もう」と、会社を去る決意をしました。31歳でした。
妻も承知してくれ、退職直後の数か月は解放された安堵とこれから先の不安とで複雑な思いでした。幸いにも周囲の仲間から励ましの声をかけていただき、相談に乗ってもらえる機会が多かったのです。中でも独立した方や会社経営をしている方がコロナ渦でも諦めず挑戦している姿に魅力を感じました。夢に向かって生きる方との出会いの中で「自分ももう一度頑張ろう」「僕がやりたい仕事って何だったんだろう」と再び前向きな気持ちになれたのでした。
チームづくりのノウハウを活かして、心から情熱を注げる高校野球に関る仕事に挑戦!
そして前職で培ったチームづくりのノウハウを活かし、悩んでいる方へサポートができるのではないかと気が付きました。また私自身が高校球児で今も大の甲子園ファンだったので、心から情熱を注げる高校野球に関わる仕事に挑戦することを決めました。自分自身が現役で高校野球に打ち込んでいた時のように夢を追いかけられるのではないかとワクワクし始めました。妻には「1年間やって無理だったら就職でも何でもする。まずは1年間やらせてほしい」と説明し、ここでも妻は私に協力してくれました。
高校野球のメンタルトレーニングプログラムでは、当然勝利に向けて目標を設定するのですが。高校球児には目標に向かって努力する過程で人生や自分自身の生き方を見つめ直していただき、高校卒業後に自分らしく生きる力を身につけてもらいたいという想いで仕事をしています。
起業直後は資金繰りには苦労。しかし、仲間が支えてくれる
起業直後の一番の苦労は「資金繰り」でした。
当たり前のことですが、誰も給与はくれません。すべて自分で稼ぐしかありません。
しかも何をするにもお金がかかります。会社を設立するのもHPを作るのもとにかく初めはどんどんお金が出ていく。とてもつらい時期でした。月の売上が10万円、0円、50万円と安定せずとても怖かった時代です。ですがそんなときにも仲間がいろいろ支えてくれました。
起業したらすべてが自己責任。後悔しない道を選べている自身があるので決めたことをやるだけ
起業してよかったことは、なんといっても「好きなこと」に取り組める。「好きな人」と仕事ができる。すべてが自分の責任、つまりすべてを自分で決めてもよいということが楽しいです。
お世話になった前職でいまでも誇りに思うことは素晴らしい仲間と仕事ができたことでした。仕事をする上で誰と一緒に働くかが人生の充実に大きな影響を持つことを学んできたので、自分で事業をする際も誰と働くかを大切にしています。自由と責任は表裏一体ですが、リスクを取りながら本当にやりたいことができている今はとても充実しています。これから先どんなことがあるかはわかりませんが、後悔しない道を選べている自信があるので決めたことをやるだけだと思っています。
必ずやる!独自が自分の人生を輝かせる「きっかけ」に!
起業するというのは勇気がいる決断だと思いますが、うまくいくかどうかの結果を気にしすぎるよりも気持ちよく挑戦する選択肢を選んでみてください。結局うまくいくかどうかも時の運じゃないかと感じます。あと、まずは「期限を決めて独立する」なんていう決め方もいいと思います。
3か月、6か月、1年どのくらいの期間でも構いません。期限が決まると人は本気になれます。
私の場合も「必ず半年で軌道に乗せる」と決めていたので、やる気を落とさず駆け抜けることができました。独立したからこそ見える景色があります。僕にとっては独立が自分の人生を輝かせる「きっかけ」になりました。後悔のない選択を自分の意志で選んでみてください。
事務局からひとこと
株式会社輝っかけの企業理念は『輝く人が溢れる世界をつくる』。高校野球が好きという理由で甲子園に住んでいるほど、高校野球への想いが強い方です。
どんな組織、チームでも人の心から生じる何らかの問題はあるもの。ほんの小さな「きっかけ」があれば、組織やチームの在り方が変わってくるかもしれません。そんなときはぜひ株式会社輝っかけの増田様に相談してみてください。